導入事例

S町 様

配水池の安全管理に「電池式 クラウド型水位監視システム」を採用

配水池の水位を常時遠隔監視する目的で、電源不要・ワイヤレスにより低コストで簡単に設置・運用が開始できるソナスの電池式 クラウド型水位監視システム(NETIS登録番号:KT-230117)をご採用いただきました。

01. 導入前の課題

人力による定期点検が負担、機械で常時自動監視を行いたいが高価な導入コストがハードルに

S町様では、これまで配水池の水位を点検員が定期的に目視で確認されておりました。このため、点検以外の時間帯で水位低下といった問題が発生した場合、即座に把握することが難しく、迅速な対応が困難になることが懸念されていました。また、点検の度に、山奥にある現地へ行くことが大きな負担になっていました。監視対象である配水池のマンホールには電源がないため、従来型の監視設備を導入するためには、マンホールに電源を準備する必要があり、電気工事などの導入コストが大きな障壁となっていました。そのため、電源が不要で、低コストで容易に配水池の水位低下をリアルタイムに確認できるシステムを探していました。

02. 選定の理由

世界初の省電力マルチホップ無線UNISONetが電源問題を解決。低コストでの遠隔監視や異常時の自動通知を実現

ソナスの水位監視システムに搭載された独自のメッシュ無線UNISONetは、優れた省電力性により、1分に1回という高頻度な計測でも水位計の電池は約5年間交換不要です。水位計は電池式かつ無線式であることから、従来のシステム導入時に負担となっていた電源準備や配線工事などの設置コストを大幅に削減できます。また、水位計は電池式でありながら、取得したデータはインターネット回線を経由してクラウドへ送信され、オフィスにいながらリアルタイムモニタリングが可能のため、現場での点検作業が不要となります。さらに、設定した水位以下になればメールで通知が届く機能があり、異常発生時に迅速な安全管理が可能となります。

03. 導入の効果

低コストで水位の24時間遠隔監視を実現、UNISONetによる安定したデータ取得を達成

UNISONet の高い省電力性や堅牢性により、低コストで簡単に配水池の水位を24時間自動で遠隔監視することができました。これにより、従来の点検にかかっていた手間が削減され、現場の生産性向上に貢献しました。機器の導入コストも大幅に削減することができました。本事例では、UNISONetの堅牢な通信性能が、現場の厳しい無線環境下での運用を可能にしています。UNISONetは、無線式の水位計がコンクリートや地面に覆われ、上部をマンホールの蓋で塞がれた環境でも、低遅延な双方向通信により、確実にデータが取得できるよう制御されます。たとえば運悪く、子機である水位計から親機であるゲートウェイへ上手く計測データを送ることができなかったとしても、ゲートウェイから水位計への再送制御により、計測データは再度、水位計からゲートウェイへ送られ、データの取りこぼしを防ぎます。ソナスの各種無線式遠隔監視システムは、機器のスイッチを入れるだけで、複雑な無線設定などを行う必要なく、UNISONetが自動的に無線ネットワークを構築し、常時遠隔での計測・監視をスタートさせることができるため、本事例でも速やかに機器を設置することができました。